恵みの広場

福島ベテルハウス便り

2025年 8月

発行元:〒960-8202
福島市山口字中ノ内38−1 福島ベテルハウス
責任者:渋谷 敬一
発行所:白石バプテスト教会

8月聖句 

そのとき、イエスは言われた。「剣をもとに納めなさい。剣をとる者はみな剣で 滅びます。」 (マタイの福音書26:25)

 第二次世界大戦(大東亜戦争)の敗戦から80年の8月、広島、長崎の原爆投下、 15日の終戦記念日がやってきます。 核兵器の廃絶、戦争阻止を訴え続け、世界平和を訴え続けてきた我が日本ですが、 ウクライナとロシア、イスラエルとガザ、シリア、タイとカンボジャその他の民族間の争いと戦争が続き止むことを知りません。 数多くの尊い人命が奪われ、破壊と悲惨が戦禍の国々を覆っております。 理不尽で全く愚かな益なき戦いと誰もが知っていながらあちこちで戦争が勃発しています。 2千年前、ユダヤの国で、ローマ兵や議会から差し向けられた祭司長達がイエス様を捕らえて殺そうとやってきました。 その時、弟子のペテロは剣をとって大祭司の僕に撃ってかかりその耳を切り落としました。 イエス様はその僕の耳を癒して弟子のペテロに言われました。 「剣をもとに納めなさい。剣をとる者はみな剣で滅びます。」有名なイエス様のお言葉です。 だれもが平和を願っておりますが、世界に戦争はなくなりません。 今日も世界のどこかで戦争をしているでしょう。 人間の罪性のもたらす肉の欲望は、互いに相手が信用できず、敵意,争い、そねみ、憤り、分裂分派となり、 互いを傷つけ悔い改めることがないのです。 イエス様は、民族国々の敵対、地震、飢餓、そしてやがて地球、天地の滅びという恐ろしい神の裁きの時が来ると預言されました。 そして神の裁きの時まで戦争はなくなることがないと言われました。 (マルコ13章)。 今日私たちがなすべきことはノーモア広島、ノーモア長崎、 いやノーモア戦争と戦争阻止と世界平和の訴えは勿論の事、 自分の欲深い罪を悔い改め、隣人を赦し、受け入れ、愛していくことでありましょう。 イエス様は言われました。 「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。」


今月の説教

「唯一無二の福音」 ガラテヤ1:6-10

<目的>パウロの伝えたキリストの福音は唯一無二の全き福音である。堅く信じ続けよ。
<序> 1-5 本書の使徒パウロの挨拶にはガラテヤ教会へのほめ言葉はない。 6節「私はキリストの恵みをもってあなたがたを召してくださったその方を、 あなたがたがそんなにも急に見捨てて、他の福音に移っていくのに驚いています。」パウロの強い驚きの感情、 心中の葛藤と思いの力のこもった発言である。 以下その理由が論述されて行く。 6-10 パウロの伝えた福音は唯一無二の全き福音である。 贖いの主イエスキリストを救い主と信じるだけで義と認められ罪の全き赦しをいただく恵みの福音である。エペ2:8,9。 他の福音はない。ガラテヤ教会の福音信仰からの脱線は滅びの危険にある。 絶対あってはならない呪わるべき背教である。 6節 ガラテヤの諸教会が<急にほかの福音に移っていく>ことが使徒パウロの驚きとなった。 <他の福音>はパウロの伝えたキリストの福音ではない。 彼らは<神の恵みの福音を見捨てて><他の福音>に方向転換してそれに従おうとしていた。 それはキリスト信仰によって義とされるというパウロの伝えた<キリストの福音>を見捨てて、 割礼を含むユダヤ教的律法を守ることによって救われるという<業の福音>に移って行くことであった。 自分の持ち場を捨てて敵方の陣地に投降した戦闘員のような裏切りであり、福音ではない。 そこには救いはない。<キリストの恵みによって召された>父神を見捨てる事であり、 <かき乱される>不毛の変心である。 彼らは目先の律法的慣習と業に引かれ、パウロを疑い、偽教師の業の福音へと変心した。 <そんなにも急に、神の与えた恵みの召しを見捨て他に移る>全く無思慮な行動をとった。 <移っていく>のは彼ら自身の自主的決断であり神の導きではない。 7節 <ほかに福音>と言っても<別の福音>はない。キリストから二千年、様々な<他の福音>が出没してきた。


しかし、キリストの福音は唯一無二、不変である。 偽教師たちはエルサレム教会のキリスト信者を語るがユダヤ的律法遵守を福音に加えた。(業による救いの割礼問題2章で展開)<かき乱だす者たち>霊的混乱、信仰的洞察を曇らせて福音の内容を変える混乱させる者たちの働きである。 <ある人々>とは律法を守り業による救いを伝えたユダヤの律法主義的偽教師である。2:4,5:19,21;6:12-14。 その結果、信者はトラブルに巻き込まれ、福音がゆがめられパウロの伝えたキリストの恵みの福音でなくなる危険があった。 8節、9節 <福音に反することを宣べ伝える者は呪われるべき>アナセマである。 神の断罪。<キリストの福音に反すること>偽教師たちの割礼を含む律法の強要は、 恵みの福音に逆らう業によって救われる信仰である。 どんな形であれ、パウロの伝えた福音に反することは、それがどんなに合理的な付加や削除であっても、 もはやキリストの福音ではなく、神の呪いとして裁かれるのである。 <私たち人間>であれ、神の律法の仲介する<天使>であれ、 誰でもキリストの福音に反することを宣べ伝えるなら、神の<呪い>を受けるべきである。 なぜなら、パウロの伝えたキリストの福音は、神の御心の御子による贖いの福音であり、 業ではなく恵みによるものであり、唯一無二の全き福音であるからである。 9節 <私たちが前にも言ったように>ガラテヤ人の<受けた福音は>神の召しにより与えた恵みの福音である。 いい加減な作り話ではない、真に本物である。 それ故、誰であれ、この<受けた福音に反する事を宣教する者>は呪われる(アナセマ)のである。 <結び>10節 使徒パウロは人にではなく<神に取り入るキリストの僕>としてこの福音に生きた。 人の人気や良い評判を受けるために自分を売り出す生活ではなく、神に喜んでもらえるキリストの僕は、 福音に固執してそのまま信じ伝える生活をする。 パウロの神の僕として従う生き方を身に着けたい。唯一無二のキリストの福音、純粋福音を固守することだ。 ”この人(キリスト)による以外に救いはない“使徒4:12.
    渋谷 敬一  協力牧師・教師

ハレルヤ・声の広場

酷暑の中にも秋の気配(撮影:8月)

兄姉の証し(29)  M.H  

「主につくられた私」 (創造論スペシャルを受講して)

 一日の始まりに創世記一章から四章までを読んでいます。 小学校六年の頃、大人に不信感を抱きました。学校の教えと、大人たちの言動が違っていたからです。 家にテレビが入り、吉展ちゃん誘拐殺人、ケネディー大統領暗殺事件など映像で報道されるのを見聞できたから尚更でした。 大人は子どもの時分には、学校で道徳を教えられたはずなのに・・・。 小学校卒業アルバムを見ると、そこに自分の苦々しい顔があります。その頃の感情を今も思い起こします。 「大人は信用できない。」 そんななかで、理科は大好きな授業でした。 自分で観て、 手に触れ、教科書通りだと確認できたからです。 自ら試みなければ何も解らない。体験した事だけが、信用できる。 社会を疑念し、体験が第一と、後年、聖書を読み、 教会を尋ねたのもそんな考えが心底にあったからかも知れません。 そして、信仰を持った後も自力経験主義の傾向が続き、程度が過ぎると独我に陥り、 エバを怒らせ、悲しませることも少なからず。 心身をすり減らし、胃薬をしばしば服用する有様でした。 しかし、この四月、恵みの機会が与えられ、高橋清先生の創造学校、創造論スペシャルを受講しています。 誠実な科学者の研究によって、創世記に光があてられ御言葉の真実性が論証されているのです。 先生は天地創造の意図を深く解明してくださって御旨がよく判るようになり、 創世記を再認しないわけにはいかなくなりました。 被造物は、主の統治のもと、食物連鎖に見られるように互いに関わり合って成り立っています。 ゆえに、人は一人では生きられない。自然界との共存、他者への配慮を計らなければならないのです。 被造物共存による神の創造を悟ってから、重い心が軽くなりました。 主につくられた私。私は主に愛され、主が支えてくださる神の被造物。 背伸びせず、人と比べず、熱心に自分なりに努力すれば良いのです。 助け、助けられる関係で良いのですから。 そして、アダムは、思い至るのでした。  あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、わたしのあなたがたに与える戒めです。ヨハネ15:17

<8月雑感・報告>

* 8/25 久しぶりに仙台から泉BBCの福士ご夫妻が礼拝に出席感謝でした。裕子夫人の手作り“ミソがんずき”、美味しかったです。80年前の戦争、食糧難時代の“がんずき”はごちそうでした。8/15我が家では、今年もノーモア戦争を願いながら“ハット汁”を作って食べました。愚かな戦争大反対です。
* 7月 私も11月には満90歳を迎えます。中古の軽自動車を購入しました。遠路のドライブは避け、経済性も顧慮しての決定でした。ナホ子姉が白石送迎を引き受けてくださいます。感謝です。


*  長井の鈴木亮子姉ご主人の記念会の様子と保育所”ひよっこ“の便り、石川牧師夫人のご召天のお知らせ、聖光学院二回戦敗退、佐々木姉から「土方の親父」(穐近牧師)の本のプレゼント、生家に近い仙北の先生方の田舎伝道を思い出しました。
* 先月、我が家の物置場で野良猫ちゃんが子猫3匹出産、ビックリ仰天、里親を探しています。ご希望の方はご連絡ください。昨日も福島は37・8度の猛暑でした。残暑を乗り切りましょう。皆様の健康を祈っています。感謝します。     澁谷敬一

俳句・短歌・川柳・その他

  • ニャーニャーと
     住所不詳のシロクロちゃん
      子育て多忙餌探し (ほでなす)
  • シロクロちゃん
     三匹の子育て 母の愛(ほでなす)

<祈り・とりなし・感謝> 第一テモテ2章:1節

*<祈り・執成し>

教会の働きと兄姉のために:白石BC(無牧・協力牧師教師澁谷)聖十字架教会、郡山BC(田島ベバリ師)、東京聖書教会(中山師)、高橋清師(創造科学)中野師(泉BC教会)、大友師(宣教,いのちのパン)外山師(健康)、満好師(健康と働き納骨堂の建設)、須賀川BC(柴田師)、岡崎師(台湾)、長沢師(韓国健康/宣教)谷津兄(インド)創世グループの働き(野田豪一、信光)、田中館姉(健康)、斉藤姉(健康)、福地姉(働きと健康)伊藤姉(子供、健康)有坂兄姉(働き健康)山崎師(健康職務)下山田姉(生活健康)福士堅兄(奉仕)エデンの園〈軽費老〉、虹の郷(特老)、福士姉(弟健康)石山兄姉(健康・回復)宮本兄(働き)野田姉(健康)三澤師(健康回復)、谷津姉(健康、仕事)鈴木亮姉(長井仕事・ひよっこ)伊藤京姉(健康)仙台BBS、船岡BBC、石巻祈りの家、福島BC、宮城交わりの諸教会と信徒の守りと導き。

<来信・感謝>

斎藤姉、福士夫妻、東京聖書、郡山BC、白石BC、福地姉、田中館姉、岡崎姉、長沢師(韓国)、高橋清師、山崎姉、野の花誌、TCU,仙台BS、大畠師、中沢兄姉(健康)宮本兄(健康)、有坂兄姉、創世代表、野田信光兄、東京聖書(竹口師)、吾妻兄姉、下山田姉、岡本姉、杉山兄、村上兄,矢内姉、トポス(白根姉)、大槻姉、 鈴木亮子姉、諏訪師(宮崎教会)、阿部師(健康働き)、中野師(奉仕)佐々木姉、江口姉、佐藤雅師、佐藤淳兄(広場誌編集)

<8月奉仕・他>

白石バプテスト教会;主日礼拝説教8/3,10,17,24 。17,主の晩餐・月例会・ ;8/27エデン園聖句、べテル便り8月号原稿8/28 ,8月号発行予定9/5; 訪問 3か所。8/12来客(ジーナ、圭さん)

<9月奉仕予定・他>

白石バプテスト教会:主日礼拝説教9/7, 主の晩餐、月例会、 (9月説教者;9/14 佐藤師、9/21 中野師、9/28 高橋師)、 訪問 数か所;9/26エデンの園聖句, 9/28べテル便り9月号原稿, 10/5印刷発行予定 他。

<白石BC教会行事>

 9月  白石城散策伝道会

* ハレルヤ声の広場:掲載原稿募集中 (300字程度):信仰の気づき、証し、詩歌、俳句等 (兄姉の声を賑やかに出し合い祈りと感謝の紙面を作りましょう)  澁谷敬一