恵みの広場

福島ベテルハウス便り

2025年 5月

発行元:〒960-8202
福島市山口字中ノ内38−1 福島ベテルハウス
責任者:渋谷 敬一
発行所:白石バプテスト教会

5月聖句 

「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。 あなたが私とともにおられますから。」  (詩篇23:4)

 イスラエル王国の基礎を築いたダビデ王の歌った詩篇です。 羊飼いダビデは神に選ばれて王となりますが、その生涯は様々な苦難の連続でした。 罪を犯し、敵と戦い、食べる物なき放浪、加えて息子に命を狙われ、幾度も命の危険にさらされました。 私たちはダビデ王のようではないにしても、人生、山あり谷ありで、思いもかけない苦難に遭遇するのです。 避けることのできない老・病・死で代表される<死の陰の谷>と言われる深い暗黒の谷底を歩く苦難の時が来ます。 <たとい>とは現実に出会うことの仮定です。 そんな時にダビデは<災いを恐れません>と語っています。 ひるんで、逃げ、絶望して自滅するようなことはないと言うのです。 何故そう言えるのでしょうか。答えは<あなたが私とともにおられますから>です。 この<あなた>とは羊を世話する牧羊者にたとえられた主なる神様です。 ダビデ王はどのような苦難困難の時でも<あなた>として信じ頼る神が共にいて下さるから大丈夫です、 恐れることはありませんと告白します。 本気で神を信じる人の体験的告白です。 <たとい、死の陰の谷を歩くことになっても、私はわざわいを恐れません>信仰の力です。 真に生きている霊なる神・主を信じ、頼り、祈り、死の陰の谷を乗り越えてまいりましょう。


今月の説教

「主よ。いつまでですか」 詩13:1-6

<目的>絶望的試練・苦難に勝利する秘訣は主を呼び求める必死の哀願にある。  ダビデの賛歌の中で、必死に神の助けを求める私的な嘆き,哀歌の詩である。 主なる神を信じる者でもしばしば絶望的苦難や試練に遭遇する。 アブラハム、ヤコブ、モーセ。ダニエル、エレミヤと信仰の勇者たち、 使徒たちや原始教会の苦難の中で彼らは必死に神の助けを求めた。 苦難と絶望の中でキリスト信者は何をすべきか。 神を呼び神に必死に訴え助けを祈ることである。(ヤコブ5:13;詩50:15)
詩篇13篇は絶望と思われる時でも主を信じて熱い思いで哀願悲願の祈りを続けるなら神の救いの喜びを手にするという体験的信仰が歌われる。
1-2節<主よいつまでですか。>絶望の中での神への訴え、疑う魂、信仰者の苦悩の現実が示される。 主を信じている者でも遭遇する苦難の中の全く救いのないと思われる絶望的状況の苦悩を示す。 主と私の魂の関係、個人的人格的霊的な信仰関係において<主よいつまでですか>の叫びとなっている。 1、2節の<主よいつまでですか>の4回の使用は苦難の切実さ、魂の苦悩を示す。 重苦しい中での神なる主への訴えの理由が語られる。 <私を永久に忘れのなるのですか>。 <御顔を隠したのですか>神に見られない、忘れられたか。 祝福のない恥ある立場にあると感じる。 <自分の魂の中で>助けなく、心の混乱は自分で無解決、無力の自分に絶望と悲しみ。 <敵が勝ちおごる>無力なみじめさ、恐怖と恥、主の栄光とはならない、無念さなど。正に四面楚歌。 どうにもならない絶望感のなかで、神の助けが見えない無力さ。 その現実を作者は必死の思いでその心のありのままを主に訴えている。 <いつまでですか。助けて下さい>と神に訴えている。 <主>と<私>の霊的信仰の生きた人格(魂)関係を見る。


3-4節  <私の神、主よ。私に目を注ぎ私に答えて下さい>現実の苦しみを見て下さいと助けを求める必死の祈り。 苦難と絶望のただ中で、主(ヤハウェ)なる私の信じる神に窮状を訴え、必死に救いを願う。 苦しい時には主に叫び求めよ。詩50:15。 3節<私に目を注いでください> 神は見たもう神(エルロイ創6:13)である。 ここには全知の主の慈愛の御業を信じる信仰がある。 <答えて下さい>窮状からの救いの行動を求めての祈り。更に<私の目を輝かせてください>と祈る。 光により見えるようになり、輝きの活力が与えられるようにと。 主イエスは目を留め何をしてほしいのか?と盲人バルテマイに問うた。 “目が見えるようになることです”彼の願いと行動(マコ10:51,52)3)に学ぶ。 <死の眠りにつかないよう> 眠りは死を象徴する。 動きの取れない敗北絶望を<死の眠り>と意識した表現である。 輝かしい生活としてください。 更に3,4節<私を豊かにされたから><敵が勝ったと言わないように><よろめいたと言って喜ばないように> 敵の前に敗北の恥をかかない<よろめかない>信仰の勝利の姿、主の栄光を表すためにと願う。 神に呼び求める窮状の訴え、必死に救いの祈願、恥をかかない主の栄光を求める信仰。 神の恥とならない神の栄光を表す生活を祈願している。
5-6節  <あなたの恵みにより頼みました>祈りを通して苦難から望みと信頼に生きる喜びの心に変えられる。 主への必死の信仰の祈りは主の恵みの救いのほめたたえに変えられる。 祈りの力ある結果である。5節 神の<恵み>ヘセドの信仰、真実の神の慈愛の御業を信じ、 依り頼む信仰者に変えられていく。<あなたの救いを喜ぶ>試練苦難からの救いを確信し心から救いのあることを喜ぶ者となっていく。 6 <主に歌を歌う>ヤハウエの真実な救いを心からほめ歌う。
<結び><主よいつまでですか>切実な魂の祈りは答えられ主のほめたたえとなる。 なぜなら<主が豊かに私をあしらわれたのだから> 揺るがない平安の祝福を手にしたのだ。 ハレルヤ主を賛美しよう。
       渋谷 敬一  協力牧師・教師

ハレルヤ・声の広場

べテルハウスの周辺(撮影:5月)

<5月雑感・報告>

 新聞の広告、「人生の目的」高森顕徹著(一万年堂)が目に留まりました。 「誰でも最後は独り」の大見出しそして10人の読者の感想が載せてありました。 老、病、死を乗り越えて幸せになる阿弥陀仏信仰が紹介されています。 読後感の記事から、肉親伴侶との別れの喪失感、死を真近にした孤独な老人、 生きる希望を失った悩みの人が数多くいるのだと再確認いたしました。 そして本書の語る阿弥陀仏の一向専念に生きるという教えに励まされ、生きる指針が与えられ、 希望の光を与えられた幸せを証ししています。 助けを必要としている人は万といます。 阿弥陀仏の真偽はともかく二千年前のイエスキリストの十字架の死と復活という歴史的事実を土台とした確かな救いの福音は苦悩の中で生きている人々に行き届いていません。 死が恐ろしいのは“一度死ぬことと死後に裁きに会うことは人に定まっている”(へブル9:27)からです。 聖書は死後の裁きの恐ろしいことを数多く啓示しております。 神を無視し主イエスの福音に従わない者は神の御顔の前から退けられ永遠の滅びの刑罰を受けると警告しております。(2テサ1:8,9)。 神を信じ罪を悔い改めてイエスキリストを救い主と信じた人は、神を喜び神の素晴らしさを讃える生活に変わります。 “こうゆうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも神の栄光を表すためにしなさい”(1コリ10:33)。悲しみ、孤独、恐れ、空虚さの中で生きている人は多くいます。 “この人による以外に救いはない。 なぜなら、神はイエスキリスト以外に,世人を救うべき人(名)を人間に与えなかったからです”(使徒4:12)。 唯一無二のキリストの福音を信じて神を喜び神の栄光を表すことこそが真の人生の目的です。 何とかして福音を隅々までと。やり切れない気持ちです。
5/18, 白石BCの礼拝ご奉仕は仙台西多賀SBCの高橋清先生がなされ、 渋谷は上京しバプテスト研究会に参加しました。18日の礼拝は町田聖書キリスト教会(山尾牧師)で守りました。 キリスト神学校同期の敬愛する原口先生ご夫妻に何十年ぶりかでお会いしました。 素晴らしい同労の友との再会の一時、喜び、感謝しました。 
5/19 トポスでのバプテスト研究会、今回は二人はリモート参加で四人の出席でした。 今回は17世紀英国に現れたバプテストの一派ゼネラル・バプテストの生い立ちを学びました。 中山牧師の司会、トポスの白根師の美味しいデナー次回は九月。感謝でした。
5/29 学校法人三育学園の理事会がありみ言葉と祈りをもって開きました。 二つの幼稚園と保育園の運営の理事会でした。幼児の尊い命の養育のために理事長と共に祈りました。


*令和の米騒動?の中、わがべテル農園では さやエンドウ、スナップ・エンドウ、キャベツの収穫、 教会や知人方々に差し上げました。
 5月の連休には娘のルツ子姉が顔を見せました。感謝でした。 主にある祈りの友の皆様に心から感謝いたします。
 澁谷敬一

俳句・短歌・川柳・その他

  • 百合咲いて
       妻の笑顔を映し出す
               (ほでなす)
  • 汗拭いた
       タオルは父の日プレゼント
                   (ほでなす)
  •    

<折り・とりなし・感謝> 第一テモテ2章:1節

*<祈り・執成し>

教会の働きと兄姉のために:白石BC(無牧・協力牧師教師澁谷)聖十字架教会、郡山BC(田島ベバリ師)、東京聖書教会(中山師)、高橋清師(創造科学)中野師(泉BC教会、神学校)、大友師(宣教,いのちのパン)外山師(オペ回復)、満好師(健康と働き納骨堂の建設)、須賀川BC(柴田師)、岡崎師(台湾)、長沢師(韓国健康/宣教)谷津兄(インド)創世グループの働き(野田豪一、信光)、田中館姉(健康)、斉藤姉(健康)、福地姉(働きと健康)伊藤姉(子供、健康)有坂兄姉(働き健康)、山崎師(健康職務)下山田姉(生活健康)福士堅兄(奉仕)エデンの園〈軽費老〉、虹の郷(特老)、福士姉(弟健康)石山兄姉(健康・回復)宮本兄(働き)野田姉(健康)三澤師(健康回復)、谷津姉(健康、仕事)鈴木亮子姉(長井仕事・ひよっこ)仙台BBS、船岡BBC、石巻祈りの家、 宮城交わりの諸教会と信徒の守りと導き。

<来信・感謝>

斎藤姉、福士夫妻、東京聖書、郡山BC、白石BC、福地姉、田中館姉、岡崎姉、長沢師(韓国)、高橋清師、山崎姉、野の花誌、TCU,仙台BS、大畠師、中沢兄姉(健康)宮本兄、有坂兄姉、創世代表、野田信光兄、東京聖書(竹口師)、吾妻兄姉、下山田姉、岡本姉、杉山兄、村上兄,矢内姉、トポス(白根姉)、大友師、大槻姉、渋谷兄、丸山姉、満好師、佐々木姉、石山姉、岡崎兄、樋口姉、内田兄、村上姉、江口姉、鈴木亮子姉、近藤姉、諏訪師(宮崎教会)、阿部師(健康働き)、中野師(奉仕)佐藤淳兄(広場誌編集)

<5月奉仕・他>

白石バプテスト教会:主日礼拝説教 5月4,11,25, 聖餐式役員会,月例会15/11,礼拝説教3回、5/19 バプテスト研究会(トポス、東京方面)、エデン聖句5/27,べテル便り原稿5/30,5月号印刷発行6/5 ,5/18/訪問(原口師・東京)他2ケ所。5/29 三育学園理事会

<6月奉仕予定・他>

白石バプテスト教会:主日礼拝説教6/8,15,29 6/15主の晩餐月例会;6/10 創世事業団理事会 訪問4ケ所;エデンの園聖句6/26; べテル便り6月号原稿6/28;印刷発行予定7/5,他。

<白石BC教会行事>

5月  母の日
6月  父の日

* ハレルヤ声の広場:掲載原稿募集中 (300字程度):信仰の気づき、証し、詩歌、俳句等 (兄姉の声を賑やかに出し合い祈りと感謝の紙面を作りましょう)  澁谷敬一