恵みの広場

福島ベテルハウス便り

2023年 6月

発行元:〒960-8202
福島市山口字中ノ内38−1 福島ベテルハウス
責任者:渋谷 敬一
発行所:白石バプテスト教会

今月の聖句 

「・・主に向かって手を差し上げ、あなたの幼子たちのために祈れ。 彼らはあらゆる街頭で、飢えのために弱り果てている。」   (哀歌2:19)

 紀元前6世紀、 バビロンの大軍に包囲されたユダのエルサレムの住民の悲惨な状態をうたった預言者エレミヤの哀歌の一節です。 街頭に放り出され、 飢えのため瀕死の状態にある幼子たちのために主なる神に向かって心をそそぎ出して大声で祈れと命じています。 ウクライナ、シリヤ、アフリカ、 東南アジアと国家的侵略や民族闘争のため何万人と数え切れないほどの幼いいのちが飢餓と病のために倒れています。 大人たちの身勝手な権力争いの犠牲となっています。 それは、暴力をふるい、食物を与えず、放任する親たちの幼児虐待の姿でもあります。 ユニセフや国際飢餓機構、国境なき医師団、NPO など様々な支援の手は広げられていますが焼け石に水のようです。 私の出来る事は何でしょうか。 物的支援は勿論ですが、聖書は心を注いで神に祈ることを命じています。 “神よ。私共の愚かを許して下さい。神様幼子たちを助けて下さい。戦争をやめ平和を取戻せますように救って下さい。” 預言者エレミヤに倣い、大声で必死になって夜昼なく神に助けを求める祈りです。 “飢えのために弱り果てているあなたの幼子のために祈れ。”  祈りの手をさしのべささげてまいりましょう。   

  

永遠の救の保障(1)
信者が救いから脱落する事があるのか

問: 私の周りには熱心なクリスヤンであった人が信仰を捨てて不信者と同じ生き方をしている人が多くいます。クリスチャンになっても途中で信仰から脱落して滅びてしまうことがあるのでしょうか。もしそうだとすれば私はどうすればよいのか不安です。

答: 霊感された聖書はキリストを心から信じる人は永遠に救いが保障され救いから漏れることはないと教えています。(小教37)聖徒の堅持「終わりまで堅く保たれる」 (Ⅱロンドン告白17,18)神の保障と人間の悔改めによる救いの保持、堅持の努力。

 確かに、信仰告白してバプテスマを受け教会で活躍していた人が信仰を捨て不信者と同じようなこの世の生き方に戻っている人が目につきます。 もし信仰を告白した人たちがその信仰を最後まで持ち続けていたなら日本は勿論世界中に平和が浸透し幸せな生活を手にしていたことでしょう。 しかし、現実は絶え間ない闘争の中で目を覆うような悲惨な状態が造り出されています。 私の信仰は果たして大丈夫なのでしょうか。最後まで脱落しないで救いの祝福をいただく事が出来るのでしょうか。 確かに聖書には信仰から脱落したと思われる人たちが出ています。 イエス様の12弟子の一人イスカリオテのユダはイエス様を裏切り首吊りして自殺しました。使徒パウロの同労者   ヒメナオやピレト、また、熱心に使徒に仕えたデマスはこの世を愛してパウロの元を去りました。 ヘブル書6:4-6を読みますと悔改める事が出来ないほど堕落する人がある事を教えています。 もっとも9節以降を見ますとこのようなことは本物の信者にはないと思われます。私たちは外見で物事を図りがちですが神は心の内を見られます。正しい判断は神の御心を示す聖書から与えられます。

聖書は真にキリストを信じる者は信仰を失い、救いから脱落することは“決してない”ことを宣言しています。 ヨハネ10:28-29 を見ますとイエスは永遠の命を与えたキリスト信者(わたしの羊)は決して滅びることがなく、 また、だれもキリストの手からそして父神の手から奪い去ることとは出来ないと言われました。 真の信者の永遠の命の堅持は三位一体の神の主権的保障であることが解ります。 聖霊はそのことを知らせています。1ヨハ2:19-20。 とは言え、キリストを信じて新しく生まれ変わり永遠の命をいただいていても、 罪の性質肉の欲は全くなくなったわけではありません。キリストはそのことを知っていました。 偽信者の存在する事(マタ7:15-23)悔い改めのない自称義人のいる事15:7;また 弟子達の躓きマタ26:31,32,56 ペテロの三度の否定と悔改めの赦し33-34,74-75(ヨハ21:17)等でわかります。 使徒パウロも信者の苦難と弱さの中でのキリストにある勝利を述べていますロマ8:33-39。 確かに聖書の中には堕落する危険を警告し、堕落しないように励まし命令している箇所があります(へブ6:11,12)。 しかしそれは救われている者が堕落して救いから外されることを意味しているのではなく、 真の信者は自ら悔改めながら信仰と忍耐をもって信仰を持ち続けるようにと励ましているのです。 キリストは信仰が無くならないように執成し祈りルカ22:31,32、内住の御霊は悔改めを与え、 いよいよきよめを求め、救いの確信を強固にするように守り導きます。1ペテ5:7-11。 キリストを信じて義と認められ救われた人は永遠の救いから脱落し滅びの裁きを受けることは決してありません。 しかし、神の救いの保障があるから、 怠惰で無責任な欲にかまけた生活をしても大丈夫救われると言うような屁理屈は通りません。 神は厳しく裁き悔改めさせ信仰に励むように責任をもって導かれます。1コリ10:13。 弱音を吐かずに主を信じて従う事が私たちに果たすべき信仰の堅忍です。 様々な誘惑と試練の中にあって主の召命と選びを確認しながら、 感謝と喜びの実体験によっていよいよ救いの確かさを確信して信仰の堅持に努め励んでまいりましょう。   
          渋谷 敬一 協力牧師・教師

ハレルヤ・声の広場



福音宣教牧会余話   渋谷 敬一

(恵みの霊想3)

 わたしが献身して神学校に行こうとした時、神様神様と言うけれど、神様は天から札束を降らせるとでも言うのか。 どうして食べて行くのか、辞めておけと私のことを心配して神学校行きに反対した人もいた。 天からの雨は信じられるが、天からのマナ(食物)は信じられないのが世の人々である。 3月 三年間の神学校の学びの総括試験口頭試問を無事終えたが後期の授業料を納める事が出来ないでいた。 納めなければ卒業することができない。 サーどうする家康ならず、サーどうする敬一よ。の時を迎えた。 そんな折、会計事務の丸山先生から呼び出しがあり「澁谷君、授業料が納めてありますよ、安心して下さい」とのお言葉を戴いた。 どなたが私の授業料を納めて下さったのかは未だにわかっていない。 62年も前のことである。神学校を卒業して福島の母教会で副牧師として奉仕することになった。 その年5月5日の子供の日にセイ子さんと結婚した。 兄が新調してくれた背広を着ての結婚式であった。 セイ子さんは子供が生まれるまで看護師として働き私の宣教奉仕を支えてくれた。 宣教師の後を継いでの教会の牧会奉仕であり、教会は若い人が多かったので、 牧師のフル・サポートはできず経済的にはかなり大変であった。 そんな折に神様は聖光学院創設者の野田新弼先生を備えて下さった。 野田先生がやって来て、自動車学校で交通道徳の時間に聖書から命の尊さを講じて下さいとの依頼を受けた。 当時、野田先生は二つの自動車学校の経営者でもあった。 福音を伝えながら生活の糧を得たのである。 以来10年三人の子供を授かり生活の必要が与えられ、伝道牧会に当たった。 加えて新弼先生は私のために自動車免許取得のための授業料を全額支払って下さった。 決して忘れる事が出来ない恵みの感謝である。 目には見えないが“ともにいます神””見放さず“”見捨てない“と約束されたヨシュアの神の守りである。 私のために卒業に必要な授業料を納めてくださった方、 生活の必要のために奉仕を備えて下さった野田先生、 それは私のために神が備えて下さった天からのマナであった。 今日も色々なマナが与えられ続けている。 目には見えないが生ける神が共にいて助けて下さるインマヌエルなる主イエス様に心から感謝します。 「わたしは、モーセととともにいたようにあなたを見放さず、あなたを見捨 てない」(ヨシュア1:5b)

俳句・短歌・川柳・その他

  •  アマリリス白く輝く雑草(くさ)の中(ほでなす)
  •  家事見習者(みならい)賞味期限に目を配り(ほでなす)
  •  毎日がポイント倍増ドラッグ店  (ほでなす)
*ハレルヤ声の広場:掲載原稿募集中 (300字程度):信仰の気づき、証し、詩歌、俳句等 澁谷敬一 

<折り・とりなし・感謝> 第一テモテ2章:1節

*<祈り・執成し>

教会の働きと兄姉のために:白石BC(無牧・協力牧師教師澁谷)聖十字架キリスト教会、郡山BC(無牧)、東京聖書教会(中山師)高橋清師(創造科学)中野師(教会、神学校)外山師(健康)、満好師(健康)、須賀川BC(柴田師)、田場師夫人(沖縄伝道・健康)岡崎師(台湾)長沢師(韓国)創世グループの働き(野田豪一、信光)、田中館姉(健康)、斉藤姉(健康)、福地姉(職場の働きと健康)伊藤(旧姓山田姉父入院、子供)澁谷セ姉(入所、歩行回復)有坂兄姉(働き)、山崎師(健康職務)下山田姉(健康)チソ兄(働き)エデンの園〈軽費老/礼拝〉中村姉(健康)福士姉(弟手術)石山姉(健康)宮本兄(働き)交わりの諸教会と信徒の守りと導き。

<来信・感謝>

斎藤姉、福士夫妻、東京聖書、郡山BC、白石BC、福地姉、田中館姉、岡崎姉、長沢師、(韓国)、岡崎正兄、高橋師、山崎姉、野の花誌、TCU,鴫原姉、澁谷兄、大畠師、中沢兄姉、キヨ子・規子姉、宮本兄(除草手伝い)、有坂兄姉、田場瑠美子姉、エデンの園、野田豪一代表、野田信光兄、東京聖書(竹口師)、吾妻兄姉、野田姉、下山田姉、松浦姉、佐藤先生、石山姉、福士亮夫妻、岡本姉、山崎師、小山姉、野間姉、大黒師
  6/11仙台で大変お世話になった大黒先生が中沢ご夫妻と共に礼拝にお出で下さいました。何十年ぶりでしょうか。ご高齢ですのに大変お元気でした。また岡本姉もお見えになり礼拝・愛餐会と感謝の一時でした。

<6月奉仕>

白石バプテスト教会主日礼拝説教6/4,11,18,25
 学び会 :教会政治;バプテストの信仰〈組織と運営〉 <他教会との協力関係について> 独立自治と地域教会の連合体との協力
 ベテル便り5月号:恵みの広場誌、原稿、印刷、発送 (6/5-10)
 エデンの園便り聖句原稿6/26 、 面談、訪問 3か所、
 白石BC役員会6/4、 月例会6/18 奉仕分担表作成継続
 父の日礼拝拝メッセージ6/18 創世福祉事業団理事会6/9, 6/26

<7月奉仕予定>

白石バプテスト教会主日礼拝説教7/2,9,16,23,30
 学び会:バプテストの政治:組織と運営、広報活動、他教会との協力関係
 ベテル便り「恵みの広場」誌6月号、原稿、印刷、発送(7/5-10)
 エデンの園便り聖句7/26 広場誌原稿7/28  その他 訪問
 白石BC役員会7/2 , 月例会7/18 創造科学宣教講演会準備9/17予定

<白石BC教会行事>

9月17日 創造科学講演会
10月9日(月曜祝日) (世界宣教祈祷会・ランチバザー)
10月15日 特別伝道礼拝

<6月雑感>

 セイ子さんが介護施設へ入所して早2ケ月、あれやこれやと老体に鞭打って?今月も“忙しかった”で終わるようです。毎年この季節のベテルハウス周辺の生い茂った草の刈り払い除草片付けは体に利きます。ここ数日、首や背中が激痛となり整体に行きました。炎症がかなりひどくしばらく安静と言われました。先日50年以上前に日曜学校に出席していたAさんが訪ねてきました。“幸福の科学”のエルカンターレの信奉者になっていました。聖書をよく読むように伝えました。統一教会、エホバの証人と世間を騒がせていますが聖書の正しい読み取り方や聖書的教理の理解の大切さを思わされます。ⅠT時代に突入しフェーク情報の散乱の中で永遠不変の神のみことば、聖書に聞くことが肝要です。  梅雨が明け暑い夏を迎え、物価高の中、皆さまの健康と平安を心から祈っています。      澁谷敬一