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1章
6 私は、キリストの恵みをもってあなたがたを召してくださったその方を、あなたがたがそんなにも急に見捨てて、ほかの福音に移って行くのに驚いています。
7 ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるのではありません。あなたがたをかき乱す者たちがいて、キリストの福音を変えてしまおうとしているだけです。
8 しかし、私たちであろうと、天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者はのろわれるべきです。
9 私たちが前に言ったように、今もう一度私は言います。もしだれかが、あなたがたの受けた福音に反することを、あなたがたに宣べ伝えているなら、その者はのろわれるべきです。
10 いま私は人に取り入ろうとしているのでしょうか。いや。神に、でしょう。あるいはまた、人の歓心を買おうと努めているのでしょうか。もし私がいまなお人の歓心を買おうとするようなら、私はキリストのしもべとは言えません。
(ガラテヤ1:6−10 )
----------今週のみことば----------
8 しかし、私たちであろうと、天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者はのろわれるべきです。
( ガラテヤ1:8 )
8 But even if we or an angel from Heaven preach a gospel to you beside what we preached to you, let him be accursed.
-------------要約----------
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<目的>パウロの伝えたキリストの福音は唯一無二の全き福音である。堅く信じ続けよ。
<序> 1-5 本書の挨拶にはガラテヤ教会へのほめ言葉はない。6節以下<あなたがたが他の福音に移っていくのに驚いています>とパウロの心の葛藤,強い驚きの感情と思いが出ている言葉。その理由が論述されて行く。
<本論>パウロの伝えた福音は唯一無二の全き福音である。他の福音はない。6-10
ガラテヤ教会の誤った信仰の脱線は滅びの危険にある。あってはならない変心である。
1、6節 <ほかの福音に移っていく>ガラテヤ教会への使徒パウロの驚き。
その方向転換の移行は<ほかの福音に>従うものであり、キリストの恵みの福音を捨てて他に移動する戦闘員のような裏切りの信徒であり、そこには救いはない。
<キリストの恵みによって召された>父神を見捨てる事であり、<かき乱される>不毛の変心である。彼らは目先の目に見える律法的慣習と業に引かれ、パウロを疑い、偽教師の業の福音に<そんなにも急に、キリストの福音を見捨て他に移る>無思慮な行動をとった。<移っていく>のは彼ら自身の自主的決断である。恵みの福音から業の福音に変身。
Ⅱ、7節 <ほかに福音><別の福音>はない。キリストの福音は唯一無二である。
偽教師たちはエルサレム教会のキリスト信者を語るがユダヤ的律法遵守を福音に加えた。(業による救い;割礼問題2章)<かき乱だす者たち>霊的混乱、信仰的洞察を曇らせて福音の内容を変える混乱させる働き。<ある人々>とは偽教師たちで、律法を守る業による救いを伝えた。2:4,5:19,21;6:12-14。その結果、信者はトラブルに巻き込まれ、福音がゆがめられ恵みの福音でなくなる危険があった。
Ⅲ、8節、9節 <福音に反することを宣べ伝える者は呪われるべき>アナセマ。神の断罪。<キリストの福音に反すること>偽教師たちの割礼などの律法の強要は、恵みの福音に逆らう業の信仰。どんな形であれ、パウロの伝えた福音に反することは(付加や削除)もはやキリストの福音ではなく、神の呪いとして裁かれるのである。<私たち人間>であれ、神の律法の仲介する<天使>であれ、誰でもキリストの福音に反するものを宣べ伝えるなら、神の<呪い>を受けるべき者である。なぜなら、パウロの伝えたキリストの福音は、神の御心の御子による贖いの福音であり、業ではなく恵みによるものであり、唯一無二の全き福音であるからである。<私たちが前にも言ったように>ガラテヤ人の<受けた福音は>神の与えた恵みの福音であり、いい加減な作り話ではない真に本物である。それ故、誰であれ、この<受けた福音に反する事を宣教する者>は呪われるアナテマである。
<結び>10節 <神に取り入るキリストの僕>として福音に生きる。
人の人気や良い評判を受けるために、自分を売り出す生活ではなく、神に喜んでもらえるキリストの僕は福音に固執して、そのまま信じ伝える生活をする。パウロに学ぶ。
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