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1章
1 使徒となったパウロ――私が使徒となったのは、人間から出たことでなく、また人間の手を通したことでもなく、イエス・キリストと、キリストを死者の中からよみがえらせた父なる神によったのです――
2 および私とともにいるすべての兄弟たちから、ガラテヤの諸教会へ。
3 どうか、私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたの上にありますように。
4 キリストは、今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私たちの罪のためにご自身をお捨てになりました。私たちの神であり父である方のみこころによったのです。
5 どうか、この神に栄光がとこしえにありますように。アーメン。
(ガラテヤ1:1−5 )
----------今週のみことば----------
18 どうか、私たちの主イエス・キリストの恵みが、兄弟たちよ、あなたがたの霊とともにありますように。アーメン。
( ガラテヤ6:18 )
18 Brothers, the grace of our Lord Jesus Christ be with your spirit. Amen.
-------------要約----------
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<目的>父神と御子により召された使徒パウロの伝えた恵みの福音と祝福の祈りを学ぶ。
<序> 使徒となったパウロのガラテヤの諸教会への挨拶;キリストの救いの福音は、神の聖定であり、神の恵みと平安をもたらす祝福である。全ての栄光は恵みの神にあれ。
宗教改革のマグナ・カルタ(マルチン・ルター)ソーラ デオ グロリヤ。アーメン
Ⅰ 使徒となったパウロ Ⅰ節 執筆者パウロの使徒としての神的権威が強調される。
1) 使徒とされたパウロの挨拶;自己紹介の必要。パウロの使徒権を認めない偽教師の
ガラテヤ諸教会への影響を憂慮したパウロは本書の執筆の理由を示している。
2) パウロの使徒権は人間の願いや努力によらない神からのものである。
3) イエスキリストとキリストを甦らせた(御子として贖いの完成)父なる神からの
権威ある召命。*使徒として認められないパウロの過去とキリストの直接的召命の体験からの弁明。<使徒のしるし>使徒性とパウロの使徒権に対する反対者ユダヤ主義的偽教師たち。マッテヤの選びとパウロの説明(使徒1:21,22; 1コリ15:7-11)召命感。
Ⅱ 使徒パウロの同労者とガラテヤの教会 2節
1)<私と共にいる> 宣教は一人で出来るのではない。多くの同労者、支援者。
バルナバ、シラス、テモテ、テトス、アクラとプリスキラ他、同労者を大切にした。
2)ガラテヤの諸教会(主に南部ガラテヤ州の教会、イコニオム、ルステラ、デルべ)
彼らは,<ほかの福音に移っていった>6節。呪わるべき偽教師に惑わされていた。
4) パウロは彼等の<恵みと平安があるように>と祈る。使徒に背を向け、福音から
逸脱しようとするガラテヤ人の魂を愛する使徒パウロの姿勢は一に神の祝福である。
Ⅲ使徒パウロの祈り <恵みと平安>は<父なる神と主イエスキリストから>3,4
1) <恵みと平安>は父なる神と主イエスキリストからいただく祝福である。それは
上かから与えられるものであり、自分の努力で作り出すものではない。無力な罪ある人間は絶えず不安、心配、悩みの渦の中で生きている弱い罪人である。
2) 4神の<御心により>聖定された御子の贖いにより罪と悪の世界から救われた。
<恵み>の結果<平和>キリストの贖いにより神と魂の結合は全き揺るがない平安となり感謝とよろこびの生活に変えられた。<あなた方の上にありますように>と祈る。
<父なる神の御心によったのです>神の永遠の計画の実現としての救いの福音である。
<むすび> 5 この恵み深い神に栄光がとこしえにありますように。選民イスラエルを選び、救い主イエスの贖いの完成である復活を通して、信じる者を義と認めて下さる恵みの神にすべての栄光がありますようにと祈る。万物は神の栄光のために存在する。
詩19:1;イザヤ43:4,7;ロマ11:36恵みと平安に富む<神に栄光あれ>
*キリスト信徒と教会の働きが、果たして神の栄光を表しているかが問われる。
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