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23章
ダビデの賛歌
1 主は私の羊飼い。
私は、乏しいことがありません。
2 主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
3 主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
4 たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。
あなたが私とともにおられますから。
あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。
5 私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。
私の杯は、あふれています。
6 まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと
恵みとが、私を追って来るでしょう。
私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。
(詩篇23:1〜6)
----------今週のみことば----------
11 わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます。
(ヨハネ10:11)
11 I am the Good Shepherd. The Good Shepherd lays down His life for the sheep.
-------------要約----------
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<目的>大牧者・主の信者への祝福と主なる神・キリスト信仰の姿勢を学び取る。1節
<序> 詩23篇 羊飼いと羊の詩(比喩的)から慈しみと恵みの神信仰を確信する。
23篇:主の讃えの詩、ダビデの生活体験からの賛美。キリスト信者の導き、安全保護、励まし、平安と喜びの充足感の祝福の生涯、最後までキリストを堅く信じ従う者となる。
<本論>牧者なる主の羊となり主の慈愛と恵みの中に最後まで主を信じ続ける生涯。
Ⅰ 1-3 牧者なる主(ヤハウェ)の働き
1)主は私の羊飼い<ヤハウエ・アドナイ>アブラハム・イサク・ヤコブ・ダビデの神。無限の霊なる万物の主なる神。恵みの救いを約束される唯一の真の神(ヤハウエ・主)
2)<私の羊飼い> 支配者王の働き、羊の大牧者イエス(ヨハネ10:11,27-30)<私の>以下私的個人的な主との霊的信仰の関係で<私たち>皆のではない。
3)<乏しいことがない> 羊のあらゆる必要を満たす羊飼い。全き平安と満足。弱い羊・罪ある人間は全能の主の助けが必要である。パレスチナの羊牧は困難であり熟練の牧者善き羊飼いの働きが必要;ヨハ10:12-15。伏させ(牧草)伴う(水ワデイ,水池、川でなく)生き返らせ(新生の力・生きる希望)導く(義の道・神の御心に沿う生き方)共に居る(臨在の神)慰め(鞭と杖の保護・矯正)*羊のあらゆる必要に答えられる主、乏しく、みじめな、欠けある生活ではない。信者は苦難に遭遇することがないというのではない。(死の陰の谷、敵)ダビデの生涯、キリストの生涯、弟子たちの生涯、クリスチャンの生涯をみよ。1ペテ4:12,13.苦難を通しての栄光。艱難を通しての希望を喜ぶ。
Ⅱ 4 牧者なる主の羊の信仰の応答
1)<死の陰の谷>野獣の住む暗黒の谷底、洞穴のような谷間、苦難がある。
2)<災い>に遭遇しても、慌てふためき、おじ惑うことはない。<たとい>事実ある事である。
3)<恐れない>信仰の応答は<あなたがともにおられる>深い強い堅い主に対する信仰の応答、大牧者、主に対する全き信頼がある。主の力ある働きを実体験しているから。
4)<ともにおられる>臨在の主、内在の主、御言葉による導き、見て、手を伸ばし、支える。(同伴の祝福)。鞭と杖による教導の働きが慰めとなり、力となる。主の懲らしめがあるが喜びに変えられる信仰の試練である。ヤコ1:2,12;1ペ1:7,4:12:1コリ10:13;マタイ5:10-12 *インマヌエルの信仰に立つ生活は祝福となる。
Ⅲ 5羊をもてなす(ホスト・主人)主の働き;古代オリエント、パレスチナにおける旅人のもてなし(教会でも)ロマ112:13;1テモ5:10。
1)<敵の前で>苦難危険の中での宴会(もてなしの業)<頭に油>歓迎、祝宴の招きと供応。
2)<杯あふれ>喜びの歓待の豊かさ。主ご自身が仕える僕として(給食、洗足の例)
<結び>6節 主の恵みと慈愛(慈しみ)に生きる信者の堅固なキリスト信仰。主との魂の信仰による交わりの決意をする。聖徒の堅忍の信仰が祝福された霊的主との一体的信仰生涯となる。
6節 <私はいつまでも主の家に住まいましょう>大牧者主イエスの羊の決意の告白。
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