礼拝           2023・7・9 

 
祈り
説教渋谷敬一師
説教題『 平和の本源者なるイエスキリスト 』(元 仙台バプテスト聖書神学校校長)
説教

 ドイツの格言の中に「世界の歴史は戦争の歴史である」とあるが正に世界の生きている歴史の中に一年たりとも戦争のない時代はなかったと言えるほど、人類は愚かな戦争で互いに殺戮を繰り返してきた。
今日も、ウクライナ、パレスチナ、アフリカ、モザンビーク、ミャンマーと戦争中である。 国家だけではない。個人的な人間関係の中でも争いは絶えず、傷害殺人へとエスカレートしていく。 裁判所は日程調整に忙しく、拘置所は入所者が絶えることがない。 誰もが幸せを願い、平和を祈り行動しているのに、なぜ平和が来ないのか。 その根本は、造り主なる神の御前に神を信じない罪の下に生きているからである。 神を求めず、悟りなく、迷い出て、呪いと破壊と悲惨とで満たされた、 欲深い肉の罪の奴隷となって、平和の道を知らず、神はいないと豪語する。 恐れを知らない人間の罪「義人なし、一人だになし。」の姿である。ロマ3:9-18
  人間はその罪の故に神の栄誉を受ける事が出来ず神に対する不信仰、 背信は神の怒りの対象となり、神との断絶の状態にある。 従って、平和をもたらす神の方法は、第一に神との平和である。 使徒パウロは、ロマ5:1でクリスチャンはキリストによって神との平和を持っていると語ります。 <キリスト>は十字架の血の贖いにより、神の怒りのなだめの供え物となって、 信者は値なしに義とされ平和を回復されました(ロマ3:23-25)  神の恵みにより信仰によって義と認められ、救われたのである。エペ2:8.9.   エペ2:14「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ち砕き」 神との平和は同時に同じ神を信じる全ての諸国民ユダヤ人も異邦人もなく、 神の子神の家族として一体とされているのである。もはや差別や敵対はない。 ガラ3:26-29.コロサイ1:20「その十字架の血によって平和をつくり」 武力戦力腕力によらないキリストの血による犠牲、愛による平和である。 コロサイ3:15「キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい」 マタ5:9「平和を作る者は幸いです。その人は神の子と呼ばれるからです。」
 キリストにあって、悔改めて、罪ゆるされ、神に対して平和を得たのですから、 今や神の家族、神の民、霊的イスラエルとしてキリストを首石と神の教会であり、 それは世界大の教会です。地域の教会はキリストをかしらとする神の家の建てものです。
 従って、教会は平和を作り平和の本源者イエスキリストの福音宣教に励むのです。 それは 神の子とされた者の特権です。<平安あれ。遠くの者にも、近くの者にも平安あれ。私は彼を癒そう> イザヤ57:15-19; サタンの霊の働きを平和の神、主イエスの十字架の血をもって踏み砕かれました。ロマ6:20「平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いて下さいます」(創世3:15) クリスマスの賛歌“地には平和主の喜び給う人にあれ“  平和の君と唱えられるメシヤ王イエスキリストが教会と共にあります。ロマ15:33
「どうか、平和の神ご自身が、あんたがたすべてと共にいて下さいますように」
 インマヌエルなる平和の神イエスキリストに栄光を!
  コロナ禍の中で 共に祈りましょう。        澁谷敬一