礼拝           2018・6・24

 
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聖書朗読使徒17:15−34
説教渋谷敬一師
説教題『 生ける真の神を信じる 』(元 仙台バプテスト聖書神学校校長)
メモ

17:15パウロを案内した人たちは、彼をアテネまで連れて行った。 そしてシラスとテモテに一刻も早く来るように、という命令を受けて、帰って行った。
17:16さて、アテネでふたりを待っていたパウロは、町が偶像でいっぱいなのを見て、 心に憤りを感じた。
17:17そこでパウロは、会堂ではユダヤ人や神を敬う人たちと論じ、 広場では毎日そこに居合わせた人たちと論じた。
17:18エピクロス派とストア派の哲学者たちも幾人かいて、 パウロと論じ合っていたが、その中のある者たちは、「このおしゃべりは、 何を言うつもりなのか。」と言い、ほかの者たちは、「彼は外国の神々を伝えているらしい。」 と言った。パウロがイエスと復活とを宣べ伝えたからである。
17:19そこで彼らは、パウロをアレオパゴスに連れて行ってこう言った。 「あなたの語っているその新しい教えがどんなものであるか、知らせていただけませんか。
17:20私たちにとっては珍しいことを聞かせてくださるので、それがいったいどんなものか、 私たちは知りたいのです。」
17:21アテネ人も、そこに住む外国人もみな、何か耳新しいことを話したり、 聞いたりすることだけで、日を過ごしていた。
17:22そこでパウロは、アレオパゴスの真中に立って言った。 「アテネの人たち。あらゆる点から見て、私はあなたがたを宗教心にあつい方々だと見ております。
17:23私が道を通りながら、あなたがたの拝むものをよく見ているうちに、 『知られない神に。』と刻まれた祭壇があるのを見つけました。 そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、教えましょう。
17:24この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、 天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。
17:25また、何かに不自由なことでもあるかのように、 人の手によって仕えられる必要はありません。神は、すべての人に、 いのちと息と万物とをお与えになった方だからです。

17:26神は、ひとりの人からすべての国の人々を造り出して、 地の全面に住まわせ、それぞれに決められた時代と、その住まいの境界とをお定めになりました。
17:27これは、神を求めさせるため
であって、もし探り求めることでもあるなら、 神を見いだすこともあるのです。確かに、神は、私たちひとりひとりから遠く離れてはおられません。
17:28私たちは、神の中に生き、動き、また存在しているのです。あなたがたのある詩人たちも、 『私たちもまたその子孫である。』と言ったとおりです。
17:29そのように私たちは神の子孫ですから、神を、 人間の技術や工夫で造った金や銀や石などの像と同じものと考えてはいけません。
17:30神は、そのような無知の時代を見過ごしておられましたが、 今は、どこででもすべての人に悔い改めを命じておられます。
17:31なぜなら、神は、お立てになったひとりの人により義をもってこの世界をさばくため、 日を決めておられるからです。そして、その方を死者の中からよみがえらせることによって、 このことの確証をすべての人にお与えになったのです。」
17:32死者の復活のことを聞くと、ある者たちはあざ笑い、ほかの者たちは、 「このことについては、またいつか聞くことにしよう。」と言った。
17:33こうして、パウロは彼らの中から出て行った。
17:34しかし、彼につき従って信仰にはいった人たちもいた。それは、 アレオパゴスの裁判官デオヌシオ、ダマリスという女、その他の人々であった。

(使徒17:15−34)
  • 町が偶像でいっぱいなのを見て、 心に憤りを感じた : ギリシャは、アポロ、ゼウス などすばらしい偶像の数々があった。しかし、 パウロは芸術的に美しい、すごいとは見ていなかった。 そこに悪霊の働きを見た。パウロは心に憤り、嘆き、何と堕落したことだと思った。 パウロは、小さい頃からユダヤの厳格なしきたりの中で育ち、敏感に感じ取った。
    私たちは、東北での六魂祭など、とかく寛容になりやすい傾向がある。 神さまにより近くなれば、これらのことにも憤りがでてくる。
  • 論じ :イエスと、復活について語り合った。
  • このおしゃべり ・・外国の神々を伝えているらしい: 復活について真剣に語り合っているのに、おしゃべり、外国の神々という言葉を使って、 パウロを自分たちより下に見て、耳を傾けることはしなかった。
  • アレオパゴス :裁判官のような役割の人がいて、物事の審判を行う所。
  • アテネ人も、そこに住む外国人もみな何か耳新しいことを話したり、聞いたり : 新しい事に対する感心が深い人たちが多かった。 しかし、たましいの問題は後回しで、 魂を養うための話題は少なかった。
  • 私はあなたがたを宗教心にあつい方々だ : 話のきっかけを作り、その後の説明に結びつけている。伝道するうえでのノウハウと言える。 信仰のない人たちに伝道する時は、きっかけが大切。 世の中に信仰心の厚い人はたくさん居る(仏壇に毎朝かかさず「チン」と鳴らす人。 葬儀の参加者が「なんみょうほうれんげいきょう」を120回言わされた・・・ など)。 話のきっかをとらえて話すことがたいせつで、難しいところ。 伝道のため、街頭に立って、「みなさーん」と話しかけても、接点がないので、 なかなか聞いてもらえない。  日本の山には山の神が居る。ここから見える蔵王の山にも、これに対し、 山の神を作った神さまは? と話をすすめるのもひとつ。ここにある、「知らない神に」 もこれに近い話の導入のひとつ。この次に、次の言葉「この世界と・・・」 の説明が続く。
  • 天地の主ですから・・・いのちと息と万物とをお与えになった方だからです : 偶像礼拝者たちに向かっての真の神の存在の聖書的弁証のメッセージ。
  • 神は、ひとりの人からすべての国の人々を造り出して、 地の全面に住まわせ・・・神を求めさせるため : 神さまがなさっていることはこれらのことは、人間に神さまをみいださせることであって、これが人生の目的、真の幸せにつながる ことである。
  • 神の中に生き、動き、また存在している : 神は霊であり、人は神の手の中で生きている。
  • 神を、 人間の技術や工夫で造った金や銀や石などの像と同じものと考えてはいけません。 : 人間の考えた神像は神ではない、神さまは人間の都合に合わせて動くロボットのようなものではない。 偶像は無知による。願望、哲学思想の産物
  • 無知の時代を見過ごしておられました : 忍耐と寛容を軽んじるな。 (ローマ2:4ー5)2:4それとも、神の慈愛があなたを悔い改めに導くことも知らないで、 その豊かな慈愛と忍耐と寛容とを軽んじているのですか。
    2:5ところが、あなたは、かたくなさと悔い改めのない心のゆえに、御怒りの日、 すなわち、神の正しいさばきの現われる日の御怒りを自分のために積み上げているのです。
  • この世界をさばくため、 日を決めておられる : (ヨハネ5:22-29)5:22また、父はだれをもさばかず、 すべてのさばきを子にゆだねられました。
    5:23それは、すべての者が、父を敬うように子を敬うためです。 子を敬わない者は、子を遣わした父をも敬いません。
    5:24まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、 わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、 死からいのちに移っているのです。
    5:25まことに、まことに、あなたがたに告げます。死人が神の子の声を聞く時が来ます。 今がその時です。そして、聞く者は生きるのです。
    5:26それは、父がご自分のうちにいのちを持っておられるように、 子にも、自分のうちにいのちを持つようにしてくださったからです。
    5:27また、父はさばきを行なう権を子に与えられました。子は人の子だからです。
  • 死者の復活のことを聞くと、ある者たちはあざ笑い・・・ : 軽蔑的言葉や、先延ばし をしてパウロの言葉をまともに聞かなかった。
  • アレオパゴスの裁判官デオヌシオ、ダマリス : パウロの言葉を信じ信仰をもった

----------今週のみことば----------
17:30神は、そのような無知の時代を見過ごしておられましたが、 今は、どこででもすべての人に悔い改めを命じておられます。
17:31なぜなら、神は、お立てになったひとりの人により義をもって この世界をさばくため、日を決めておられるからです。 そして、その方を死者の中からよみがえらせることによって、 このことの確証をすべての人にお与えになったのです。」
(使徒17:30ー31)

-------------まとめ----------
     
  •  パウロは、身の危険を感じギリシャのアテネに移動した。そこで、シラスとテモテを待つ事とした。 以下は、アテネでの伝道の様子について。
     アテネはローマに次いで、すぐれた文化都市。哲学が盛んで、プラトン、アリストテレスなど の弟子たちが居た。思想、芸術の街で、美しく飾ったまち。ローマの支配だけでなく、 自分たちの自治が認められ、遠くから来て学んだ人たちも居た。  アテネは、新しいニュースや、考えに興味、関心が高い人々の町で、あった。
     パウロは、いつものように、会堂に入り、人々と論じた。 さらに、アレオパゴスに場所を移して、その真ん中に立って、 創造主と悔い改めの招き、偶像礼拝者たちに向かっての真の神の存在の聖書的弁証の メッセージ(人間にとって神はどのような方か、人間の存在意義、人間のこれから、 確かな事、ギリシャの哲学思想(エピクロス派、ストア派)に対し、真理の道を示した。
    しかし、結果は あざ笑い、を受けたが、一部に、アレオパゴスの裁判官など、信仰に入った人も居た。 この時点では、パウロの宣教は失敗かも知れないが、その後のキリスト教時代の教会の成長や、 アテネから指導者が続出したなど、長い目で見ると、大きな伝道の成果があったと言える。
     

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賛美聖歌634 世のおわりのラッパ 
祝祷
報告

hana


【報告・連絡】:
    *本日の礼拝説教は、渋谷敬一師が奉仕してくださいます。






 私たちは私たちの信仰を次のように告白します。

《主の祈り》
天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。
御国が来ますように。みこころが天で行われるように地でも行われますように。
私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください。私たちの負い目をお赦しください。
私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦しました。
私たちを試みに合わせないで、悪からお救いください。
国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン
 
 

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